デンマーク牧場福祉会の新たな働き
私たちは、2025年4月に「デンマーク牧場こども家庭サポートセンター」の事業を開始することができました。また、自立援助ホーム「こどもの家」は、これまでの役割を児童養護施設でも担えるという判断により、2025年4月にまきばの家の分園型小規模グループケアに用途変更しました。一方、地域小規模児童養護施設「そうげんの家」は3年の運営の中で、当初予想しなかった大きな課題も見つかり、議論を重ねた結果、分園型小規模グループケアに用途変更しました。結果、デンマーク牧場福祉会は、大きく四つの社会福祉事業(特別養護老人ホーム、児童養護施設、就労継続支援事業、児童家庭支援センター)、一つの公益事業(こひつじ診療所)を行う法人となりました。事業の拡大に伴い、職員の数も一昨年の約150名から2026年4月には200名を超える人数となりました。たくさんの新しい職員を迎えて、私たちは何を目指しどんな姿勢で仕事をするのかを改めて確認することが求められていると言えます。
例年、新規採用職員を対象とした年度初めの研修会を実施していますが、その中に必ず理念研修を位置づけて本法人が目指すところを理解してもらうよう努めています。私が話すときには、本法人の特徴である「キリスト教精神を理念に持つこと」、「牧場があること」、「診療所があること」の三つと歴史・関わった人々の思いを結び付けながら話をします。
牧場では牛・馬・羊を飼育し、牛乳・ヨーグルト・アイスクリームなどを作っています。休日には多くの市民が訪れ、しばしの憩いの時を楽しんでいきます。新たに利用される方々にも、この景色、環境が癒しの場になってくれるようにと祈っています。しかし、牧場の働きはそれだけではありません。その仕事には、利用者がスタッフと共に携わり、共に汗を流しています。
福祉の始まりとなったフリースクール「こどもの家」では、社会の中でいろいろな問題に翻弄され、素直な気持ちを失いかけてきたこどもたちが、職員と共に牧場作業をする中で、自分を取り戻すことをしてきました。職員もこどもと「共に学ぶ」姿勢の中で、信頼感を築き、こどもと共に職員も成長してきました。デンマーク牧場福祉会ではこの「共に育ち合う」が文化として大切にされているのです。理念として掲げる、「目の前にいる一人ひとりは神に愛される人として大切な命である」を生かすことにつながります。
新しい職員が増えましたが、デンマーク牧場福祉会は、これまで関わっていただいた人々の思いを受け止め、理念を胸に、職員一同が力を合わせて地域福祉の一翼を担っていく所存です。
皆様には、本法人が地域の中でよい働きができますよう見守りいただき、ご支援・ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
社会福祉法人 デンマーク牧場福祉会 理事長
櫻井 隆










